9月3日(木)に、民主党、自民党、社民党、共産党、公明党の、衆議院議員総選挙にて初当選された新人議員の先生方のうち、メールアドレスの公開されている71名の方々に、臨床研修制度に関する問題点について、情報提供を行いました。
お送りしたメール本文は以下の通りです。(HP公開のため一部改編)
○○党
○○先生
先日の衆議院議員総選挙でのご当選おめでとうございます。
政治の世界に新鮮な風を吹き込み、
日本の更なる発展に御尽力されることと思います。
私は東京大学医学部4年の医学生で、「医師のキャリアパスを考える医学生の会」(以下「医学生の会」)という、48大学の学生が所属する医学生団体を運営しております。
http://students.umin.jp/
将来の日本にとって非常に重要な、医療問題について情報共有したく、ご連絡差し上げた次第です。
2008年に医学部定員増加が決定され、医師不足に歯止めがかかりつつあります。
私は、今後医療において重要な焦点となるのは、医療の質を高く保つための医師の教育であると考えています。
私たち医学生が卒業後に受ける臨床研修について、昨年改訂が行われましたが、改訂内容は「質の高い医師を育成する」という目的からかけ離れたもので、医師を医師不足地域に派遣する方向に進みました。
私たち「医師のキャリアパスを考える医学生の会」は、「いい医師」になるためにはどのような教育体制が望ましいかを、医学教育の現場にいる身として考えてきました。臨床研修制度の改定の際には、賛同してくださる方2654筆の署名とともに厚生労働省に意見書を提出しました。
http://students.umin.jp/teigen.pdf
医学教育は、地域ごとにその特性を生かし、現場の医師がいいと思う、必要と思う教育を行えるように、制度を設計すべきではないでしょうか。現場の医師を縛ってしまう制度であれば言語道断かと存じます。
どうか、日本の医療のために、現場の意見を尊重した医療政策決定が実現できるよう、先生にご協力頂けますよう、心よりお願い申し上げます。
最後に、私どもがこれまでに書いた記事等はこちらにまとめております。ご覧いただければ幸いです。
http://students.umin.jp/cgi-bin/wiki.cgi
今後とも、末永くよろしくお願い申し上げます。
森田知宏 拝